アナグマ
アナグマ Meles meles(食肉目イタチ科)
形 態 |
食肉目イタチ科に属する中型の哺乳類である。 体色は全体にくすんだ褐色で、四肢と胸はやや濃い褐色をしている。目のまわりは黒っぽい褐色、鼻筋は白色。ずんぐりした体つきで耳は小さい。爪は長く湾曲している。 頭胴長は52cm、尾長は14cm、体重は約12kgである。 |
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分 布 |
ヨ―口ッパから極東までユ―ラシア北部に広く分布。 日本では本州、四国、九州、小豆島に生息する。 |
生息環境 | 山地帯下部から丘陵部の森林、灌木林に生息する。穴掘りが得意で、斜面や大岩、木の根もとを利用して巣穴を掘る。家屋などの床下を利用することもある。 |
食性 | 動物食を中心とした雑食性。ミミズなどの土壤動物や昆虫、カエルやモグラなどの小動物、果実などを食べる。 |
繁殖 | 年1回、春に1~4頭の仔を出産する。 |
社会性 |
母子を中心とした6~7頭の集団で生活する。 また、単独で生活する雄が巣穴、餌場を共有する。 |
参考文献
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阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎悟・米田政明(2005)日本の哺乳類[改訂版] .
東海大学出版会. - 日高敏隆(1996)日本動物大百科第1巻哺乳類Ⅰ.株式会社平凡社.
- 農作物被害(トウモロコシ、カキ、クリ、スイカ、落花生など)