AI獣種識別サービス利用規約
AI獣種識別サービス 概要と注意事項
当ページでは、AI獣種識別サービスの概要と注意事項について解説いたします。
1. サービスの内容
サービス提供条件
対象機種をご購入の方には、1セット(シリアルナンバー)毎に2ヶ月間もしくは6,000ファイルを上限としてAI獣種識別サービスを提供します。上記ファイル数や期間を超えて識別をご希望の場合は、有料サービス(2024年9月頃リリース予定)の購入をご検討ください。
サービスの提供期間
本サービスは、弊社が用意したデータ格納用フォルダ(「 7.データの受け渡し方法」参照)にお客様が最初のファイルをアップロードした時点から最大2ヶ月間、かつ2024年9月30日23:59アップロード完了分までご利用いただけます。
情報提供の時間
情報提供には5営業日程度を頂戴します。毎週日曜日までの登録画像を翌週月曜日(※)に確認し処理を開始します。(※月曜日が休業日の場合、翌営業日となります。「営業日カレンダー」参照)。週半ばでの登録ファイルの確認、処理はいたしませんので、予めご了承ください。
データ利用の同意
トレイルカメラで撮影された画像(静止画)は、精度向上のため機械学習用のデータとして利用させていただきます。これに同意いただいた方にのみサービスを提供いたします。これ以外の目的で画像を使用することは一切ありません。
2. サービスの精度と限界
AIの識別精度
当社のAI獣種識別サービスは、YOLOで学習した当社独自の「学習モデル」を使い、物体検出の信頼度(閾値)を85%に設定して獣種の識別を行うように調整しています。このため、獣が写っていても、信頼度が85%を超えない場合は検出いたしません。閾値85%という数値は、物体を検出する閾値であり、AIによる識別結果の正解率が85%という意味ではないのでご注意下さい。
学習用データの特性
当社の獣種識別サービスの学習用データは、トレイルカメラで撮影した静止画並びに動画ファイルから取り出したフレーム画像(静止画)を使用しています。これらのデータは純粋に自然の野外で撮影されたものであり、動物園で撮影された画像やデータの水増し作業は行っておりません。「学習モデル」の作成の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
誤認識のリスク
特定の獣種が外見的に類似している場合や、画像の品質が低い場合、誤認識が発生する可能性があります。使用用途によっては、本サービスの識別結果のみに頼らず、追加の識別作業を行うことをお勧めします。
専門家の確認
100%の識別が必要な場合は、別途ご相談ください。専門家が目視にて確認作業(※)を行います(※別途サービス料金が発生)。
3. 撮影モードと解像度に関する重要事項
撮影モードの要件
本サービスは、プログラムの仕様上、静止画の縦のpixel数および横のpixel数の両方が32で割り切れる撮影モードで撮影したもののみが可能です。これ以外の撮影モードで撮影した画像は、本サービスで処理ができません。ご購入者様で解像度の変更をしていただくか、上記を満たす撮影モードを使って撮影してください。なお、AIの識別精度は、解像度による影響を受けません。
例)静止画:6528pixel×4896pixel、2560pixel×1920pixel など
当店取り扱いの対象機種および撮影モード一覧
▼ 対象機種および撮影モード一覧
商品名 | サービス利用可能な撮影モード(静止画画素数) | 備考 |
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【通信モデル】トレル 4G-H | 25MP / 36MP | ※個人の方の購入は不可 |
【通信モデル】トレル 4G-R | 3MP | ※個人の方の購入は不可 |
ハイクカム SP2 | 3MP | |
ハイクカム CL2 | 3MP | |
トロフィーカムXLT 32MPノーグロウDC4K | 2MP / 10MP | |
トロフィーカムXLT 30MPノーグロウSC4K | 2MP / 3MP / 30MP | |
トロフィーカム24MPプライムCOMBOローグロウ【SDカード・乾電池付属】 | 12MP | |
トレル 18J-DS | 24MP / 32MP | ※2024年7月キャンペーン対象外 |
トレル 40J-T | 36MP / 48MP | ※2024年7月キャンペーン対象外 |
WAMキャプチャー05 | 5MP / 24MP | |
Ltl-6210 WMC PLUS 940NM | 5MP | |
Ltl-6210 WMC PLUS 850NM | 5MP | |
Ltl-6210 MC PLUS 940NM | 5MP | |
Ltl-6210 MC PLUS 850NM | 5MP |
4. トレイルカメラの設置と運用
適切な設置場所
トレイルカメラの設置場所が結果に大きく影響するため、適切な位置や角度で設置するよう心掛けて下さい。
バッテリーとメンテナンス
バッテリー切れにより静止画や動画が撮影されない場合や、雨滴・泥はねなどによるレンズ汚れなどが原因で撮影画像が不鮮明になり、獣種の判別ができない場合がございます。定期的なチェックを行い、カメラの正常動作を維持してください。
5. 識別可能な獣種
対象獣種
当社のAI獣種識別サービスでは、以下の11種の獣種を識別可能です。
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アライグマ (Procyon lotor)
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ニホンジカ (Cervus nippon)
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イノシシ (Sus scrofa)
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タヌキ (Nyctereutes procyonoides)
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ハクビシン (Paguma larvata)
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キツネ (Vulpes vulpes)
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テン (Martes melampus)
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ノウサギ (Lepus brachyurus)
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ニホンカモシカ (Capricornis crispus)
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ニホンアナグマ (Meles anakuma)
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ニホンザル (Macaca fuscata)
6. データの取り扱い
プライバシー保護
収集データは厳重に管理され、第三者に無断で提供されることはありません。プライバシー保護の方針( 個人情報の取り扱いについて)を遵守します。
データの保存とセキュリティ
データは安全なサーバーに保存され、適切なセキュリティ対策が施されています。不正アクセス防止策についても明示します。
7. データの受け渡し方法
OneDriveの利用
利用者毎・ご購入のトレイルカメラ1台(1シリアルナンバー)につき1つの共有フォルダをOneDrive上に用意します。このフォルダを通じてデータの受け渡しを行います。
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フォルダの設定:各フォルダには固有のアクセス権限を設定し、利用者と当社のみがアクセスできるようにします。
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データのアップロード:お客様にてファイル名を変更することなく用意されたOneDriveのフォルダにフォルダごと画像ファイルをアップロードしてください。
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データのダウンロード:当社にて処理済みのExcelファイルをOneDriveに格納し、処理の完了後に処理完了のメールを登録いただいたメールアドレスにお送りします。お客様ご自身でExcelファイルをご自身のPCにコピーしてください。
8. アウトプットの形式
Excelファイルでの提供
識別結果はExcelファイルにて提供いたします。データは利用者毎のOneDrive共有フォルダに格納され、ダウンロードしてご利用いただけます。
提供ファイルへの問い合わせ
識別の結果や成否に関するお問い合わせはご遠慮ください。
9. 法的および倫理的な注意事項
法的遵守
トレイルカメラの設置や利用に関する地域の法律や規制を遵守してください。他人の敷地に許可なく無断でトレイルカメラを設置するなどの行為はご遠慮ください。トラブル・事故などの発生に関して当社は一切の責任を負いません。
10. 結果の解釈と活用
追加調査の推奨
AI識別結果に基づき、現地調査や専門家の意見を求めることを推奨します。識別結果の信頼性を高めるための追加確認が重要です。追加調査が必要な場合は、別途ご相談ください。専門家が追加調査(※)を行います(※別途サービス料金が発生)。
11. 免責事項
損害の不保証
本サービスの利用により発生するいかなる損害についても、当社は一切の保証を行いません。利用者自身の責任においてサービスを利用してください。
作成日:2024年6月19日
最終更新日:2024年7月2日
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