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誰でもわかる!はじめての電気柵

5.電気柵の維持管理

ここまで、電気柵の電気が流れる仕組みや獣種別の電気柵の選び方まで理解していただきました。

次は、対象動物をイノシシとしたケースを例に、効果的な電気柵の設置方法と維持管理についてお話しします。

1通電の悪い場所に電気柵を張らない

「通電の悪い場所」とはいったいどこでしょうか?

実は、地面がコンクリートやアスファルトであったり、また石畳となる場所は、通電性が悪くなります。また、砂地などの乾いた地面も通電しづらい環境であると言えます。

そのため、アスファルト道路際の畑地では、道路端ギリギリに電気柵を設置するのではなく、イノシシの前足が直接地面に触れるように、50pほど内側に設置しましょう。

もし、どうしてもギリギリに設置しなくてはいけない場合は、通電性のある防草シートやトタン板などを敷くなどの工夫が必要となります。

通電の悪い場所に電気柵を張らない

2アースは湿り気のある場所に、間隔をあけて深く打ち込む
電気柵にとって、アースはとても重要です。

アースがしっかりと機能しないと、電流は十分に流れず、せっかくイノシシがワイヤーに触れても効果のないものになってしまいます。適正なアースの設置方法は、アース棒のすべてを地面に対して垂直に、またすべてが地中に入るまで、しっかりと打ち込む必要があります。

ちなみに、地面を30cm程度掘ってアースを打ち込むと、さらに効果があるとされています。また、出力の大きな電気柵には、複数本のアース棒が連なったものがあります。

その場合、アース棒の間隔は、できるだけ離して設置します。
長さが1m以上あるアース棒の場合は、2m以上の間隔をあけて打ち込むようにして下さい。
アースは湿り気のある場所に、間隔をあけて深く打ち込む
3クリップ(碍子)は外側に向ける

イノシシがポールではなく、ワイヤーにしっかりと触れるように、クリップは農地の外側に向けて設置します。

碍子(ガイシ)・クイッククリップは、外側に向ける

4斜面地から離れた場所に設置する

斜面地のすぐそばに電気柵を設置してしまうと、イノシシは斜面の上の方からジャンプして、電気柵を飛び越えてしまう場合があります。

そのため、電気柵は斜面地からは2m程度離して設置するようにしましょう。

斜面地から離れた場所に設置する

5漏電防止のために、定期的に草刈りを行う

電気柵は、通常、

ワイヤー(プラス電極)

イノシシの鼻先(身体)

地面

アース(マイナス電極)


このように回路が繋がり、高電圧の電気が流れる仕組みになっています。

しかし、ワイヤーに雑草や枯枝などが触れてしまうと、

ワイヤー(プラス電極)

雑草

地面

アース(マイナス電極)


と電気が流れ(漏電)、ワイヤーに流れる電圧が低くなってしまいます。

この「漏電状態」の時にイノシシが来てワイヤーに触れた場合、当然電気ショックも小さく、痛みや恐怖を与えるまでには至らず、結果、畑への侵入を許してしまうことになります。

このような状態を避けるためにも、電気柵の設置前には、きちんと雑草の刈り払いを行い、雑草がワイヤーに触れないように、定期的な草刈りを行いましょう。

ちなみに、電気柵にとって、つる植物などの巻き付き系の植物は大敵です。
見つけ次第、抜き取るようにしましょう。

漏電防止のために、定期的に草刈りを行う

6電気柵の近くの藪(やぶ)を整備する

イノシシは、樹林地や放棄畑などの藪を巧みに利用し、そーっと農地に近づいてきます。
つまり、農地近くの藪は、イノシシの格好の隠れ場所になります。
そして、イノシシは藪に身を潜めながら、じっくりと農地を観察、さらには農地の周辺に張り巡らされた電気柵のまわりをうろうろし、地面の隙間などを見つけて農地内への侵入を試みます。

しかし、農地の周りに藪が無いと、イノシシは自分の身をさらすことになるので、こういった場所は好みません。

イノシシに電気柵をじっくりと探索させないために、電気柵の外側3m程度は、定期的に下草の刈り払いを行いましょう。

また、柵の外側を定期的に管理することで、修理が必要な箇所を見つけることにもつながります。

電気柵の近くの藪(やぶ)を整備する


電気柵の近くの藪(やぶ)を整備する

7農地を隙間なく囲う

電気柵は、イノシシがやって来るであろう、農地の山際だけに設置するのではなく、畑地をしっかりとすべて囲うようにしましょう。
イノシシは、電気柵を設置すると隙間を見つけ出して、侵入しようとします。

最近では、電気柵を見つけると、その先には美味しい食べ物があり、電気柵に沿って歩くことで出入り口を見つけることができると学習している個体もいるようです。

そのため、少々手間でもゲートを付けて、畑の外周をしっかりと囲うようにして下さい。

農地を隙間なく囲う

8鼻先の高さにワイヤーを張る

電気柵は、電気の流れるワイヤーにイノシシを触れさせ、電気ショックを与えて恐怖心を植え付ける心理的な効果を狙った柵です。

ただし、イノシシの体には、固い毛がびっしりと生えているため、電気は鼻先などの皮膚が露出した部分にしか流れません。
また、イノシシは、柵などの障害物に対しては、飛び越えるよりも、まずは潜り抜けようとして、ワイヤーを鼻先で触って確かめるといった行動を取ります。

そのため、ワイヤーはイノシシの鼻先の高さにまず1本を張り、潜り抜けないようにさらに下方向に何本か張る必要があります。

「うちの畑を荒らすイノシシは大物だから・・・」といってむやみにワイヤーの間隔を広げてしまわないようにしましょう。

9地面の窪地はワイヤーの段数を追加してふさぐ

イノシシは、電気柵を飛び越えるより、まずは隙間を見つけて潜り抜けようとします。
そのため、窪地は格好の潜り抜けポイントとなってしまうので、地面にくぼみがあったら、ワイヤーの段数を追加し、必ず隙間をふさぐようにしましょう。

また、当店によくあるお問い合わせで、「イノシシやシカが柵をジャンプして飛び越えて逃げる様子を見た!だから電気柵の高さくらいでは簡単に飛び越えて柵の中に入ってきてしまうのではないか?(※)」という話をよく聞きます。
専門家に言わせると、これは「人間の存在に気が付いたイノシシやシカが、なりふり構わず逃げているときにジャンプして柵を飛び越えた」のであって、こういった場合や、上述した傾斜の上から柵を飛び超えるような場合を除き、ジャンプして柵を飛び越えるという選択肢をイノシシやシカが優先的に選ぶことはありません。

それはなぜかというと、イノシシやシカがジャンプしたとして、着地に失敗して足を痛めてしまった場合、そのケガが は厳しい自然界の中では命取りになってしまうからです。

ですから、イノシシやシカは障害物を見つけると、飛び越えるより、まずは周囲の探索、隙間を見つけてそこから潜り込もうとします。

ちなみに、イノシシやシカの夜間の行動を「自動撮影カメラ(トレイルカメラ)」で監視してみると、そういった行動や様子をよく観察することができます。

※イノシシ用の柵(高さ約40p)に対して、シカが柵を跨いで侵入することはありますので、対象動物に適した柵の高さと段数の設置が必要です。

地面の窪地は電線の段数を追加してふさぐ

10柵の目の前に餌を置かない

イノシシは柵の目の前に餌を見つけると食べるために必死になり、柵を壊してでも食べようとします。そのため、柵の周辺にはイノシシの好物となるものは植えないようにするのも被害対策の1つです。また、畑に残した野菜くず(残渣)はイノシシにとって貴重な餌資源となるので、これらもしっかりと処理するようにしましょう。

柵の目の前に餌を置かない

11電気柵を設置したら、必ずすぐに通電する
電気柵は、ワイヤーメッシュ柵や金属柵といった物理的に侵入を防止する「物理柵」とは違い、イノシシなどの加害獣に心理的なダメージを与える「心理柵」です。

そのため、イノシシには、必ず一度、電気の流れるワイヤーを触れさせて、痛みや恐怖心を学習させる必要があります。

電気柵設置にあたってよく言われるのは、「設置の後は“すぐに通電”、通電時間は“24時間”」というものがあります。
電気柵を設置したら、すぐに必ず通電する

なぜ?「設置の後はすぐに通電 通電時間は24時間

電気柵を「怖いヒモ」と思わせるのがねらい
 ・イノシシは、初めて見る電気柵を警戒して鼻先でチェックをする
 ・鼻先チェックで感電し、痛い思いをすると「このヒモは怖い!」認識する
 ・痛いヒモが怖いので近寄らなくなる
つまり、「怖いヒモ」と思わせるのに成功すれば
電気柵は効果的に役割を果たす!
ところが・・・
以下のようなことが起こると電気柵の効果は
全く無くなってしまいます。
電気柵をたった一度でも「ただのヒモ」
と認識させてしまうと警戒心が無くなる
◆電気柵を「ただのヒモ」と認識してしまう理由
 ・鼻先チェックで感電しないと痛い思いをしない
 ・「ただのヒモ」扱いになり警戒心がなくなる
 ・警戒心がなくなるとその後も鼻先チェックをしなくなる
◆後から電気柵に通電しても・・・
 ・警戒心がないので鼻先チェックをしない
 ・胴体の毛皮部分は電気柵に触れても感電しない
 ・感電しない胴体で堂々と柵を乗り越え畑を荒らしまくる
つまり、電気柵の意味がなく全く効果が無い

当店電気柵担当者のコラム

イノシシに電気柵を一度たりとも「ただのヒモ」と認識させないために

■「設置の後は“すぐに通電”」

この「すぐ」というニュアンスは伝わりづらいところではありますが、1日でも早いに越したことはありません。
例えば、電気柵の設置が1日で終わらず、翌日に作業を持ち越す場合であっても、電気柵から離れる場合(特に夜間)は、設置の途中だとしても電気を流すことが重要です。
大げさかもしれませんが、「イノシシは毎晩のようにうちの畑を狙って来ている」というくらいの危機感を持って電気柵を設置することが、農作物被害を未然に防ぐこと、被害を最小限にとどめることにつながるのだと考えます。

イノシシは、いつもはなかった障害物、新たに出現した電気柵に対して警戒し、果たしてそれが安全なものなのかどうか、鼻先で触って確認しようとします。
その時、「電気柵を張っている途中だから・・・」という理由で、まだ電気を流していない電気柵があったとしたら、それを確認したイノシシはどう思うでしょうか?

そう、それは警戒するに値しない「ただのヒモ」ですよね。
電気柵を「ただのヒモ」、害のない安全なものして認識した個体は、次からは電気柵を鼻で触るような確認行動はせず、ワイヤーとワイヤーの間に首を突っ込んで、堂々と畑に侵入してくるでしょう。

だから「電気柵は設置の後は“すぐに通電”」し、イノシシが「この“ヒモ”は何だろう?」と警戒し、鼻を使って確認する時に、電気が流れている必要があるのです。

■「通電時間は“24時間”」

また、電気柵の機種によっては、日中は電気を流さない機能(デイオフ機能)がついているタイプもあります。
確かに、日中は毎日畑に出ていてイノシシも寄ってこないのであれば、バッテリーの消費を抑えるためにこの機能を活用することでコストを抑えることができますし、通学路や犬の散歩コースなど、誤って電気柵に触れてしまうような、人通りのある場所によっては、日中は電源を落としたほうがよい場合もあるかもしれません。

しかし、この「デイオフ機能」は便利な反面、イノシシの侵入を許してしまう危険性も孕んでいるのです。
例えば、「昼間にイノシシを見かけたことが無いから大丈夫だろう」と思いつつ「デイオフ機能」を使用したらどのようなことが起こるでしょうか?

最大の危険は、「日の出」や「日の入り」の薄暗い頃に訪れます。
「デイオフ機能」は、電気柵の本器に内蔵されている光センサーと連動しています。
そのため、「日の出」、「日の入り」時の明るさによって、電気柵に電気が流れない微妙な時間帯が発生します。
この時間帯は天候や季節に左右されますので、人が畑にいない時に通電していないといったことが起こる可能性があります。
もし、そこにイノシシが来たら・・・?

そう、そこには「ただのヒモ」がある、という事実だけがそのイノシシの頭の中に残ってしまうのですね。

ですから、電気柵の「通電時間は“24時間”」、常に稼働させることが重要なのです。

同様に、農閑期に電気柵のワイヤーを残すのであれば、その場合も常に通電させた状態を維持し、イノシシに電気柵を「ただのヒモ」認定させないようにして下さい。
もし、農閑期は通電しないのであれば、面倒でもワイヤーを回収し、また翌年、電気柵を使用する際に張り直すようにしてください。

また、なかには、「隣の畑が電気柵を使用して効果を上げているから、うちの畑は電気の通っていないダミーの電気柵でも警戒して入ってこないだろう」と考える方がいるかもしれません。しかし、このダミー電気柵は「ただのヒモ」です。
もし、山から降りてきたイノシシが、隣の畑の通電している電気柵ではなく、このダミー電気柵に最初に触れたとしたらどうなるでしょう?

ここまで読んでいただいたあなたであれば、すでに答えはお解りだと思います。
ダミー電気柵に触れて、「ただのヒモ」は怖くないと認識したイノシシは、ちゃんと電気を通して畑を守っている隣の畑の中にも入り込んでしまいます。

イノシシと電気柵のことをよく理解していなかったことが原因で、自分だけでなく、隣の畑の管理者さんにまで迷惑をかけてしまうかもしれません。

「精魂込めて育てた農作物がイノシシにやられてしまった・・・」と、今までの努力が水の泡となってしまわないよう、電気柵は「設置の後は“すぐに通電”、通電時間は“24時間”」。
ぜひ、これを念頭に電気柵の設置をしていただければと思います。

このコラムがあなたの農作物被害を減らすための一助になれば幸いです。

「鳥獣被害対策ドットコム」