こんにちは「鳥獣被害対策.com」の津田です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、
外来種のタイワンリス(正式名称はクリハラリス)
についてです。

タイワンリス

“リス”は可愛い、というのが
多くの日本人が持つイメージではないでしょうか。
これは海外でも同じようです。

可愛いがため、日本でも海外でも、外国産のリスが
ペットとして輸入されています。

日本で、人間によって持ち込まれ
野生化してしまった外国産のリス
・タイワンリス(正式にはクリハラリス)
・チョウセンシマリス
・キタリス
の3種です。

“チョウセンシマリス”“エゾシマリス(北海道に自然分布)”と、
“キタリス”“ニホンリス(本州・四国・淡路島などに自然分布)”と、
互いに近縁のため交雑の可能性があり、交雑すると
遺伝的な特徴が変化するという大問題がありますが・・・

ここでは、日本で分布を広げつつある
タイワンリス(クリハラリス)について紹介します。

タイワンリス(クリハラリス)は、もともと中国南部、台湾、
インドシナ半島、マレー半島に生息しているリスです。

日本では、どこに分布しているのでしょうか。
最新の分布情報と、侵入(または報告された)
年代は以下のとおりです。

伊豆大島←1935年
神奈川県(江ノ島←1951年、南東部←1980年代)
和歌山県(友ヶ島←1954年,和歌山城公園←1970年代)
岐阜県(金華山)←1955年
大分県(高島)←1959年頃
静岡県(浜松城公園←1970年代,伊豆半島東部←1980年代)
大阪府(大阪城公園←1970年代)
兵庫県(姫路城公園←1970年代)
長崎県(壱岐,福江島)←1980年代
熊本県(宇土半島)←2008年
東京都(あきる野市)←2011年
埼玉県(入間市)←2011年

年代を追って、
分布地域が増えているのが分かります。

タイワンリス(クリハラリス)は、
動物園などで飼育されていた
ものが逃げ出して野生化しているので、
こうした孤立した分布になります。

分布地図はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/description-taiwanrisu

神奈川県では、タイワンリス(クリハラリス)の分布が
著しく拡大しているという報告があります。
ややもするとあなたの近くにもいるのかもしれません!?

今までいないところで見つけたら、それは大変な問題です。
それは、もともと日本にいないものが日本で野生化してしまうと、
さまざまな問題が起きるからです。

もともといる野生生物への影響・・・
具体的には、タイワンリス(クリハラリス)は、果実や種子、
カタツムリ、昆虫類などの小動物を食べること、
木の樹液をなめたり、樹皮をはぎ取ったりして
木を枯らすこともあります。

私たちの生活にも影響があります。
人家や電線を囓ったり、農作物の被害
報告されています。

タイワンリス食痕

リスは、小さく、樹から樹へ移動するため
電気柵を設置しても、侵入を防ぐことができません。
防除方法は、ワナで捕獲するしか
ないのが現状です。

※「わな」による捕獲は、鳥獣保護法、狩猟法などを
遵守して適切に行う必要があります。
これらの法律は県又は各市町村が管轄
していますので、被害が出て「わな」
で防除する場合は必ず自治体の担当
窓口に相談しましょう。

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★リス用のワナはこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/squirrel-boxtrap-small
★いるのか、いないのか、調べたい方はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/squirrel-camera

トレイルカメラの選び方 完全ガイド
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津田 朋香