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センサーカメラ「ハイクカムSP 158-J」を使って、家の回りの生きもの調査

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トレイルカメラの選び方 完全ガイド

こんにちは
鳥獣被害対策.com」の井上です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、センサーカ
メラ(自動撮影カメラ)を活用した、家の
回りの生きもの調査の報告(第1回)です。

活用したセンサーカメラは、最近はやり?の、
画像の無線送信機能が付いたワイヤレスセン
サーカメラ『ハイクカムSP 158-J』です。

もちろん、撮影された映像は、スマホへ自動
送信される設定にしています(当然、パソコ
ンにも送信されます)。

調査地は、神奈川県川崎市多摩区です。

多摩区は、多摩川周辺の低地帯とそれにつな
がる多摩丘陵とで構成され、都市域に近い割
には、緑が多いエリアです。

また、この地域は多摩川梨の生産が有名で、
あちらこちらに梨農園がみられます。

ちなみに、センサーカメラをセットしたのは、
低地から少し丘陵地に入った住宅地で、周囲
にはコナラなどを中心とした雑木林が残る場
所です。

これまでに、家の近所で確認している哺乳類
は、タヌキ、ノネコの2種類です。

今回の調査では、撮影モードを、
静止画(5Mpx)+動画(1280×720(30fps)
ピクセル・20秒)に設定していますが、スマ
ホに転送される画像のサイズは640×480pxと、
軽めの設定になっています。

また、スマホに送信されるのは、静止画のみで
動画は転送されません。

センサーカメラ(自動撮影カメラ)の設置初日
は、4月8日。

さあ、調査のスタートです!

設置して早々、初日にハイクカムSP158-Jが家
の前を横切るタヌキを撮影しました。

この写真は、ハイクカムSP 158-Jからスマホに
転送されてきた写真です。

なんと、23:36に家の前をタヌキが通過。
センサーカメラを設置してから、2時間足らず
で、結果を出しました!

しかし・・・私は風呂に入っていたため、スマホ
メールの着信に気づかず・・・
のんびりと鼻歌を歌っている場合ではなかった
と後悔・・・。

ちなみに、翌日、動画を確認したところ、フ
レームアウトしていて、確認できず。。。

カメラの角度調整がちょっと悪かったようで
す(明日からは、もっと長い距離の撮影がで
きるよう修正です)。

静止画+動画モードの場合、静止画を撮影し
た後、3~5秒のリカバリータイムが必要とな
ります。このリカバリー中に、通過してしま
ったようです。

そして・・・
チャンスはまたすぐにやって来ました。

00:09、またタヌキです!先ほどの個体と同一
かどうかは分かりませんでしたが、確実に家の
周りをうろうろしています。

今回は、少しの時間ですが、動画も撮影でき
ました。振り向きざまは、どことなく愛嬌が
あってかわいいですね。

気を取りなおして、翌々日(4月10日)も
モニタリング調査です。

昨日のタヌキは、センサーカメラの背後から
移動してきたため、逆方向にセンサーカメラ
をセット!

すると、02:05、またセンサーに反応が
ありました!(ちなみに、私は熟睡中・・・)

朝起きて一番にスマホチェックです。
「なんだ、また後ろ姿かぁ…」なんて思って
いると、なんだかしっぽが長くて太い!

もしや・・・と思い、すぐにカメラを回収して、
動画を確認です。
すりと、やはりアイツでした。

梨農園の多い多摩区なので、いつか必ず撮影
できると信じていましたが、早々にハクビシ
ンを撮影です。

下の動画ですが、最初の方で、ハクビシンは
すぐに手前のツツジの植え込みに隠れてしま
うのですが、18秒後に突然戻ってきます!
忘れ物でもしたのでしょうかね。

以降、毎日のようにセンサーカメラをセット
し、どのような動物が家の周りに生息してい
るのかをモニタリングしています。

狙っているのは、最近各地で問題視されてい
る「アライグマ」。
家の近所に、いるのか、いないのか、そこが
知りたいです。

以前に、神奈川県相模原市でアライグマが水
槽の中に手を突っ込んで、飼っていた金魚を
襲うというブログを掲載しましたが、このエ
リアでも被害に遭わないように事前チェック
です。

関連ブログはこちら↓
アライグマの金魚被害対策~トレイルカメラで現場をモニタリング!

現在、調査は継続中です。
また、最新情報が入り次第、お伝えします!

〔おまけ〕
有害鳥獣ではありませんが、朝方に「アオジ」
という野鳥を撮影することができました。

この「アオジ」という野鳥、神奈川県が発行
する「神奈川県レッドデータブック2006」で
は、繁殖期に確認されると「絶滅危惧Ⅱ類」
(絶滅の危険が増大している種)に該当する
そうです。

小鳥の動きは、なかなかかわいいですね。
撮影された期日は4月9日なので、まだ南方
から北方への北上途中のいわゆる「渡り」
途中の個体のようですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★その他のセンサーカメラ(自動撮影カメラ)はコチラ⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/camera

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この記事を書いた人

井上 剛

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