【広角トレイルカメラ おすすめ】100°レンズ&高速トリガーで決定的瞬間を逃さない!WAMキャプチャー05
投稿日:2025年8月1日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2018年10月12日
更新日 : 2024年04月22日
「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、イノシシやシカ、アライグマなどに咬着するマダニのお話しです。
目次
野生のイノシシやシカ等の大型獣、タヌキ、アライグマなどの中型獣には必ずといっていいほど、マダニ類が咬着しています。
一般的にマダニ類の活動が活発になる時期は春から秋にかけてです。
この時期には寄生動物を求めて草先や枝先等に集まり、葉先に獣の体が触れた瞬間に付着するという行動をとります。
このため、ハイキングや登山時に葉先に触れたり、草はらでの休憩時に座ったりしたときに衣服に付着し、わきや腹、内腿等の皮膚の柔らかい部分へ移動して口器を皮膚に差し込んで咬着し吸血します。
なお、冬季にも活動しているマダニがおり、シカやイノシシには相当量のマダニ類が咬着しているため、狩猟期間中でも注意が必要です。
マダニ類に咬着された瞬間はわからないことが多く、入浴時などに初めて咬着されていることに気づくことが多いです。
咬着してしばらくするとセメント物質を分泌してしっかりと固着してしまうので、引っ張ってもとれません。
無理に引っ張ると体がちぎれ、口器等の体の一部が皮下に残って化膿したりするので、皮膚科等で摘出してもらう方が無難です。
咬着期間は数日から10日間くらいあり、腹部が徐々に膨れていきます。
ダニの大きさは1~5mmくらいで、肉眼で十分見える大きさですが、吸血前は平べったく皮膚の上にのせても重さは全く感じません。
皮膚の上を歩かれても「何かが歩いている」という感覚は一切ないため、この段階で気づくことはほぼ不可能です。
吸血すると100倍以上の大きさになります。
マダニ類は成長過程で幼ダニ、若ダニ、成ダニのステージがあり、どのステージでも1回は吸血します。
成長段階で寄主となる動物が異なることも多く、
におもに咬着します。
狩猟などで、獲物をそのまま担いで運ぶときは、業務用の大型のビニール袋等でくるんで運ぶことをお勧めします。
血が付着して衣服が汚れることもそうですが、何よりマダニ類が相当量寄生していることが多いため、そのまま担いだら体にマダニが付着して刺されるリスクが高まります。
マダニ類に刺された後は、かなりかゆく、かゆみがしばらく続くのでそれだけでも不快です。
なお、マダニ類に刺されることでのリスクでより大きいことは、感染症の原因となるウイルスやリケッチア、細菌等を保有している個体に刺されることで、これらのウイルス等による感染症を発症する恐れがあることです。
マダニに刺されたからといって必ずしもこれらの感染症にかかるわけではなく、発症しても適切な治療で回復する場合がほとんどですが、重篤化し死亡するケースもあるため注意が必要です。
イノシシ、シカにも咬着しているマダニ類が媒介する感染症としては、
などが知られていました。
また、
というウイルス感染症が2013年に国内でも確認されました。
主に西日本での発症ですが致死率が高くすでに60名以上の方がなくなっています。
その他の感染症の発生地域は、
で発生しており、どの地域であっても感染のリスクはあると考えておいたほうが無難です。
野外での下処理後、獲物を持ち帰って解体等をする機会も多いかと思います。
剥皮、解体時には、まだ獲物にダニが多く付着しています。
吊り下げて洗浄後に剥皮をしていると、体表にいたマダニ類が獣毛の毛先に上ってきたり、床に落ちて徘徊します。
作業中はこれらのマダニ類が服や皮膚につかないよう注意します。
入浴の際にもわきや頭、内腿等にダニが咬着していないか確認するとともに、作業時に着ていた服はすぐに洗濯する方が無難です。
また、作業終了後には床や壁面に殺虫剤を噴霧するなどしてダニを退治しておくことが必要です。
もし、マダニに刺されたら数日間は体調の変化に気を付けましょう。
等の症状が現れたらすぐに病院で検査を受けましょう。
インフルエンザ様の症状であったり、別の要因の発疹と誤診される恐れもあるため、マダニに刺されて感染症になった可能性があることをしっかり医師に伝えるようにしてください。
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