猪から大切な田畑を守るために/まずは猪の生態を理解しよう! | イノシシ | イノシシ対策の知恵袋こんにちは
鳥獣被害対策.com」の大井です。

世間一般の方が抱く“猪のイメージ”として、
『猪突猛進』という言葉があるように、
あまり頭の良いイメージはありません。

イノシシ正面イラスト
猪のイメージ
…こんな感じ…

ですが、私たちが想像する以上に、
猪は賢い動物のようです。

このような誤解から、あまり効果の期待でき
ない対策を安易に実施してしまい、かえって
失敗している対策例が少なくないといいます。

そこで、今回は猪の意外(?)な能力を
おさらいしたいと思います。

~身体的能力の特徴~

①抜群の跳躍力
実験の結果では最高120cmの柵を越えていま
す。しかも、ジャンプをするときは、助走を
つけて跳ぶことはなく、柵の手前(30~40㎝)
で、踏み切ってジャンプをするといいます。

もしかしたら、柵の周辺に障害物を置いてお
けば、ジャンプの邪魔になるかも?と思って
しまいます。

また、ジャンプして柵に前足をひっかけるこ
とができれば、あとはなんとか後ろ足を使っ
てよじ登ることもできるといいます。

巨漢のわりに、油断ならない奴です。

②狭い隙間をくぐりぬけるしなやかさ
有刺鉄線のような、多少の柔軟性がある柵な
らば、20cmの隙間でも、地面を掘らずに通
り抜けるといいます。

また、障害物が複雑になるほど、跳ねるより、
くぐって通り抜けようとする傾向があるよう
です。

③鼻で物を押し上げる
メスで60kg程度、オスで70kg程度の重さであ
れば容易に押し上げることができるそうです。

また、猪は石などがあると、それを転がす
習性があるようです。
おそらく、石の下に潜むミミズなどの餌を探し
ているのでしょうね。

④鎧のような剛毛
ヘアブラシとして使われるほどの剛毛で、この
毛が生えている部分は電気柵の電気ショックは
効きません。
ただし、腹側は背中側より弱いようです。

イノシシ_剛毛
柔軟そうに見える毛ですが、実は結構固いのですね
~万能の鼻センサー~

イノシシ_鼻
鼻は剛毛がなく、いつも湿っているような
感じです

⑤鋭い嗅覚
嗅覚は非常に優れており、イヌの嗅覚に
匹敵するといわれています。

⑥触覚となる鼻先
猪の鼻先(鼻鏡)はとても柔らかく、繊
細な動きが可能で、感触を確かめること
ができたり、猪同士の挨拶にも使われて
いるそうです。

また、鼻は、触る・こする・突く・こねる
など、様々な動きに対応でき、まさに触覚
のような枠割を果たしています。

ただし、この優秀な鼻は猪の“弱点”
でもあります。
猪は、何でも鼻で探ります。そのため、
気柵の柵線を、鼻が当たるあたりに通すこ
とで、高い防護効果が見込めます。

ちなみに、成獣がリラックスした状態での、
鼻の高さは地上40~50㎝といわれています。
一般的には、地上から20㎝と40㎝程度の
2段の高さに柵線を張ると良い、と効果が
高いとされています。

猪_電気柵

~優れた知能~

⑦記憶力
猪に関しては様々な実験がされており、
優れた記憶力があることがわかっています。

実験の後、猪が理解した内容について、
6カ月後に同じ実験をすると、その手法を
すべて覚えていたそうです。

さらに、数がわかる可能性もあるそうです。
実験のご褒美の餌がいつもより1粒少なかっ
た際には、実験装置内を歩き回って必死に
残り餌を探し、1粒追加したところ、口に
入れ何事もなく装置に戻ったそうです。

⑧模倣学習
柵を設置していても、群れの一頭が突破
すると、群れの他個体も真似をして、
突破してしまいます。

群れと群れの間には、学習模倣はないと
されていますが、同じ群れの1頭ができ
たら、群れの残りも模倣すると考えて、
対策を考える必要があります。

しかし、猪は非常に臆病な動物である
と言われています。
つまり、このような優れた身体能力は、
あくまでも安全であるとわかる場所で
発揮されます。

本来、猪は昼行性であると言われてい
ます。しかし、昼間に猪を見ることは
滅多にありません。なぜでしょう?

それは、猪は人を恐れているので、人と
の接触が少ない、夜間や朝夕の薄暮時に
生活をしていると考えられているからです。

また、臆病であるからこそ、里地に姿を現す
ときは、通い慣れた“けもの道”を使います。

一方で安全とわかり、慣れてしまうと大胆
な行動をとるようになります。
つまり、本来持っている能力が発揮できる
ようになるのです。

『畑=安全な場所=美味しいものがある』
ということがバレてしまうと、猪対策は
難しくなってしまいます。

猪対策

そのため、田畑に柵を仕掛けるだけではなく、
“けもの道”を作らせないように、田畑の周辺
の藪を刈り払うなどの対策を実施して、身を
隠すことができる場所をなくし、耕地の近く
で大胆な行動ができない環境を作ることが必
要となります。

敵に勝つには、まず敵の行動を知ることから、
ですね。

参考:
「イノシシから田畑を守る おもしろ生態とかしこい防ぎ方」
(江口祐輔著 2003年)財団法人農山漁村文化協会

 

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