(わな猟)狩猟免許試験合格のコツ(後編)/「試験勉強のコツ」編 | くくり罠 | イノシシ対策の知恵袋

こんにちは、鳥獣被害対策.comの井上です。

前回のブログでは、『狩猟免許申請書の作成』についてお話ししました。
(わな猟)狩猟免許試験合格のコツ(前編)/「狩猟免許申請書」作成編

今回のブログでは、実際の試験勉強のコツ、について、お話をします。

狩猟免許試験 3つの試験科目の内容は?

まず、試験勉強で何をすればよいのか?

例えば、試験科目はいくつあるのか、また時間配分はどの程度か、
あるいは、筆記のみか、実技、面接があるのか、などなど・・・

一番大切なことは、試験内容を確認することですよね。

ズバリ、狩猟免許試験では、3つの試験科目があります。

試験内容◆◆◆◆◆
(1)知識試験
(2)適性試験
(3)技能試験

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(1)知識試験

【合格基準】正答率70%以上
(問題数:計30問、制限時間:90分)

・法令や狩猟免許制度等に関する知識
・猟具の種類や取り扱い等に関する知識
・狩猟鳥獣や狩猟鳥獣と誤認されやすい鳥獣の生態等に関する知識
・個体数管理の概念等、鳥獣の保護管理に関する知識

(2)適性試験(わな猟を対象)

【合格基準】視力・聴力・運動能力について、以下の基準以上であること

①視力
・両眼0.5以上であること(1眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力0.5以上とする)

②聴力
・10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(※補聴器の使用が可能)

③運動能力
・四肢の屈伸、挙手及び手指の運動等が可能であること(※補助具の使用が可能)

(3)技能試験

【合格基準】70%以上の得点
(減点方式、30点減点で失格)

①鳥獣判別
・狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣について16種類を判別(獣類のみ)
※判別を間違えた場合、1種類につき2点減点

②猟具の取り扱い
・使用可能猟具と禁止猟具を判別し、使用可能猟具1種類について、捕獲可能な状態に組み立てを実施
※取り扱いができなかった場合、最大31点減点

この3つの試験科目のうち、(2)適性試験については、わな等の猟具の取り扱いが安全に行うことができるかについて、身体的な能力を確認することが目的です。

なので、事前準備は実施しなくても大丈夫です。ただし、眼鏡使用の方は、メガネを忘れずに!

猟友会実施の予備講習会がおすすめ

それでは、事前準備が必要な、(1)知識試験、(3)技能試験についてのお話です。

まず、最も手っ取り早い勉強方法は、猟友会さんが実施している

『予備講習会』

に参加することをお勧めします。

予備講習会の費用は、各都道府県ともに¥10,000程度と、少し割高感があります・・・

ですが!

費用には狩猟のイロハが詰まった『狩猟読本』と『試験例題集』(各1,620円)が含まれています。

狩猟読本と狩猟免許試験例題集
図 狩猟読本と問題集

さらに、実技試験で出題される(可能性が極めて高い)猟具を、実際に触って、弄って、正しい使い方を学ぶことができます!

と、簡単に書いていますが、
実は・・・この『実技試験』(猟具の取り扱い)は、かなりの曲者です。

なぜなら・・・

これから「わな猟」を始めよう!
という受験者(素人さん)に対して、正しい猟具の架設方法を実施しないさい!という試験なのですから。。。

なので、予備講習で体験できる『猟具の架設』というのは、とても重要な意味を持っています。

しかも、取り扱いができなかった場合は、『失格』となってしまうので、試験では超緊張します。

ちなみに、この『予備講習会』は、各都道府県猟友会さんが主宰するもので、それぞれのホームページなどで確認することができるので、ぜひご確認ください。

もし、見つからない場合は、以下のサイトを参考に、各都道府県の担当部署までお問い合わせください。

【鳥獣被害対策.com独自集計!-全国(都道府県別)狩猟免許 試験情報-】

私も予備講習会を受講した一人です。

100人以上は入る開場でしたが、結構、パンパン(満員)でした。

なので、受講を検討している方は、早めの申し込みをお勧めします。

各都道府県で、年間に数回程度の試験なので、参加者が多いのは必然ですかね。

なお、予備講習を受講しないで、受験バイブルである、『狩猟読本』と『例題集』のみを購入することも可能です。
ご購入を希望される方は、各都道府県猟友会にお問い合わせください。

狩猟免許試験勉強のコツ

前振りが長くなってしまいましたが、試験勉強についてのコツです。

知識試験は、三肢択一式の筆記試験が基本です(ほかの試験経験者のブログを拝見すると、狩猟鳥類や狩猟獣類などの“種数”を記載させる問題もあるようですので、気を付けてください)。

問題は、全部で30問が出題されます。

そのうち、70%以上(21問以上)の得点をとれば合格です。

そこで重要なことは、
試験問題は、「猟具のことを知っていればOK」というものではありません!

法律、鳥獣(形態・生態)、鳥獣の保護管理に関する知識など、多岐にわたります。

そのため、“ぶっつけ本番”では、まず合格するのは厳しいと思います。

最低でも、例題集を網羅しておく必要があるでしょう。

最も効率的な勉強方法は、

①まずは狩猟読本をざっと頭に入れて、
基礎的な知識を習得した後、
②例題集を解き、
③例題集で間違えた設問について、
狩猟読本に立ち戻ってしっかり復習する

という方法が効率的です。

ちなみに、わな猟では獣類のみが対象となり、鳥類は捕獲できません。

なので・・・

鳥類に関する問題は勉強しなくても大丈夫!
なんて、思っていたら大間違いです。

確かに、知識試験と適正試験を合格した後に、実施される技能試験の、【鳥獣判別※】という試験では、鳥類に関する問題は出題されません。

しかし、しかーし!

法律に関することなどは、鳥類の知識を含め、ふつうに出題されます。

そのため、鳥類に関する一通りのことを覚えておくことが必要で、例題集に出てくる鳥類に関する問題は、しっかりと頭に入れておくようにしましょう!

↑↑↑ ココ、超重要です! ↑↑↑

(たまに、わな猟の試験なので、鳥類のことは一切勉強しませんでした!と、勘違いされる方がいます)

※:動物が描かれた絵を見て、狩猟鳥獣か、あるいは非狩猟鳥獣かについて口頭にて回答するもの。わな猟は、獣類のみが出題される。

試験では、午前中に知識試験と適性試験が実施されるのが一般的です。

そして、午後一番で知識試験の合否が発表され、合格した者のみが、技能試験に進むことができます。

なんと!合格者番号は壁に張り出されます。
7割以上は正しく答えられただろう、と思っていても、この合格発表は案外と緊張します。

合格したら、技能試験です。
試験内容は2種類です。

1つは、鳥獣判別

この設問については、本来であれば「狩猟読本」に記載されている、各種の特徴、類似種とその識別について、しっかりと勉強する必要があります。

ですが・・・

試験では基本、「狩猟読本」のはじめのページに掲載されている、挿絵がそのまま見せられるので、その挿絵をしっかりと暗記しておけば大丈夫です!

ちなみに、試験は面接方式で、この挿絵を5秒ほど見せられ、狩猟獣か、あるいは非狩猟獣であるか、また狩猟獣であった場合は種名を口頭で答えます。

もう1つは、猟具の取り扱いです。

最初に、使用可能猟具と禁止猟具を判別する問題が出されます。

くくり罠
図 くくり罠
箱わな
図 箱わな
とらばさみ
図 とらばさみ
はこおとし
図 はこおとし
筒型イタチ捕獲器
図 筒型イタチ捕獲器

これは、6種類の猟具(使用できる猟具3種類、禁止猟具3種類)が並べてあり、試験官が1つずつ指さし、「これは使えますか、使えませんか」と質問してきます。

使用できる猟具(法定猟具)であれば、「使えます、○○です」と猟具の名称を答えます。

また、使用できない猟具(禁止猟具)であれば「使えません」とだけ答え、猟具名を言う必要はありません。

出題に多く出される、『罠』は以下のものが多く出題されるようです。

法定猟具:箱わな、くくり罠、筒式イタチ捕獲器(ストッパー付き)

禁止猟具:とらばさみ、はこおとし(さとなし)、筒式イタチ捕獲器(ストッパーなし)

口頭での質問が終了したら、実際に猟具を架設します。

先ほどの6つある猟具のうち、1つを選びます。

この時の猟具の選び方ですが、操作が比較的簡単な「箱わな」を選ぶことをお勧めします。

ちなみに、予備講習の時、私は指導員の方に、箱わなはいろいろな大きさのものがあるが、どの足図が出題されるのですか?

と、聞いたのですが、指導員の方は「試験会場に持っていくのに大きいのは大変だからね」っと言っていました。

ということは、必然的にイタチ用の箱わなが試験に使用されることが多いのでは?
と、思ったりもしました。

実際に、私が受けた神奈川県ではイタチ用でした!

この問題を完了させると試験終了です。

ちなみに、合否の発表は、その日のうちにはなく、結果は後日郵送で送られてきたり、または自分が試験を受けた都道府県のホームページで公開されたりします。

ちなみに、猟免許取のための詳しいお話は、以下にもあるので、参考にしてみてください。

【関連記事】

狩猟免許について

狩猟免許取得の勧め

わな猟免許取得への手引き

わな猟免許取得への手引きvol.2~知識試験編

わな猟免許取得への手引きvol.3~技能試験編①

わな猟免許取得への手引きvol.3~技能試験編②「猟具の架設」

わな猟免許取得への手引きvol.3~技能試験編③「鳥獣の判別」

以上が試験勉強のコツ、となります。

狩猟免許試験は、年に数回しかチャンスがありません。

また、自分の住んでいる場所を考慮して、近場で受けようとすると、年1回のチャンスしかない、といったこともあり得ます。

早めに計画を立て、申し込みをすることをお薦めします!

今年こそ受験しよう!と考えている方、頑張ってください!!!

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井上 剛
【保有資格】
技術士(環境部門:自然環境保全)
生物分類技能検定1級(動物部門:魚類)

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全国狩猟免許試験情報

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