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わな猟免許取得への手引き

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狩猟免許

こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、前回の狩猟免許取得の勧めに続きわな猟免許の取得方法についてのお話しです。

わな猟免許取得までの流れ

わな猟免許を含む狩猟免許の管轄は都道府県になります。

このため、各都道府県が主催する試験を受け、合格すると狩猟免状が発行されます。

初めて狩猟免許試験を受験する人が狩猟免許を取得するまでの流れは以下のとおりです。

お住まいの都道府県のHPを閲覧するか直接電話して今年度の試験日程を確認する。

都道府県の担当部署(大抵は環境または農林関連部署)に出向き、狩猟免許申請書を入手する(都道府県の猟友会でも入手できる場合があります)。

狩猟免許申請書の受付期間中に、以下のものを揃えて都道府県の申請先へ提出する。

  • ア 狩猟免許申請書
  • イ 写真1枚(縦3.0cm、横2.4cm)
  • ウ 都道府県の収入印紙(5,200円)
  • エ 医師の診断書(総合失調症、そううつ症、てんかん、その他自己判別能力を低下させる病気にかかっていないことの証明)
  • オ 銃砲を所持している場合のみ所持許可証の写し

④試験を受ける

午前中:知識試験及び適性試験
午後:技能試験

⑤合格者には5~6日で狩猟免状が交付される。

試験内容

  1. 適性試験
  2. 知識試験
  3. 技能試験

の3つに分かれています。

このうち、適性試験は運動能力、聴力、視力の検査です。

適性試験

運動能力の検査

運動能力の検査は、腕、指、足の動きを確認します。

腕は上げ下げが出来るかをか確認します。

指は、すべて開いた状態から、親指、人差し指、中指の順にすべての指を折り曲げ、その後、小指、薬指の順にすべての指を開くことが出来るかを確認します。

足は足首を回したり、膝を折り曲げて屈伸が出来るか等を確認します。

聴力の検査

少し離れたところから名前が呼ばれるので、その呼びかけに答えることができればクリアです。

視力の検査

両目で検査機を覗いて、試験管が指示した記号がどちらを向いているか答えていきます。

この適性試験は、わな等の猟具を安全に扱うことが出来るだけの身体的な能力があるかを確認するもので、特に事前の準備は何もしなくても大丈夫です。

眼鏡やコンタクトレンズを忘れないことくらいです。

知識試験

知識試験は出題数が30問で三者択一式の筆記試験です。

一般常識でもある程度回答できる問題もありますが、やはり事前に勉強しておかないと合格点をとるのは難しいです。

技能試験

技能試験は、並べてあるわなごとに、使用出来るか否かの判別とその名称を答え、わなのを一つ選んで実際に仮設します。

また、鳥獣(わなの場合は獣類のみ)の図画16枚について狩猟獣か否かを判別し、狩猟獣の場合は種名を答えます。

技能試験では実際にわなを仮設しますので、操作に慣れておくことが必要です。

また、狩猟獣とともに間違えやすい非狩猟獣を覚えておく必要があります。

次回は、知識試験と技能試験についての詳しい解説をします。

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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