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電気柵の距離は?高さは?選び方が分からない方へ~おすすめの電気柵お教えします!

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こんにちは、鳥獣被害対策ドットコムの児嶋です。

日中はポカポカと暖かくなってきました。

春分の日を目前にして、そろそろ畑の準備をする季節です。

ということで、「今年は電気柵の設置にトライしてみよう!」というテーマで、獣害対策の初心者の皆様に、電気柵選びのサポートをしてみたいと思います。

【動物別】電気柵の高さと段数

まず、最初に電気柵は、「対策する動物」の違いによって、ワイヤーを張る『段数』・『高さ』が異なります。
ここは、要チェックポイントです!

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もしも、田畑を荒らす獣の正体がわからなかったら…そういう場合は、自動撮影カメラ(センサーカメラ)で、田畑を荒らす動物を特定しましょう。

トレイルカメラの選び方 完全ガイド
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●イノシシ用電気柵

まずは、多くの農家さんが困っている『イノシシ』です。

電気柵イノシシ段数
画像:電気柵イノシシ段数

1段目が地上から20㎝→その上の段が20㎝の間隔で「2段」のワイヤーが基本となります。

●シカ(ホンシュウジカ)用電気柵

電気柵シカ段数
画像:電気柵シカ段数

1段目が地上から20㎝→そこから30cm-30cm-40㎝という間隔で「4段」が基本です。

●アライグマなどの中型動物用電気柵

電気柵アライグマ段数
画像:電気柵アライグマ段数

地上から1段目が5㎝、2段目からは10㎝間隔の「4段」張りが基本です。

ワイヤーの段数や間隔は、設置する地域や電気柵メーカーで、異なる意見があります。
そのため、ご近所さんや自治体などから、情報を仕入れるのも良いでしょう。

電気柵設置距離の算出方法

対象となる種がわかり、ワイヤーの設置段数が決まれば「総設置距離」が算出できます。

周囲100mの畑でイノシシ対策をするとなると、100m×2段ですので総延長距離は200mになります。

シカやアライグマですと100m×4段で総延長距離は400mになります。

この「総延長距離」によって、“パルス電流”を発生させる本体を選びます。
ちなみに、業界用語ではこの本体のことを、『本機(ほんき)』と呼んだりしています。

本機の出力目安が「総延長距離」の範囲ギリギリだと些細な「漏電」が電気柵全体に影響を及ぼし、メンテナンスがとてもシビアになります。

そのため、ある程度パワーに余裕がある本機を選んだほうが安心ですね。

電気柵選びのポイント

電気柵選びの、もうひとつのポイントは、1年中ワイヤーを張ったままで、電気柵を稼働させるのか、あるいは作付する期間だけ稼働させるのか、という設置方法の違いによるものです。

電気柵は基本、『365日24時間』通電する、と言われますが、多雪地域などでは破損防止のため、冬季は撤去しておくのが慣例かと思います。

1年中電気柵を稼働させる場合、本機の電源などの運用コスト面や柵自体の強度、耐久性が問題になってきます。

こういった使用の場合は、運用面のコストを考えると、ソーラーパネル+バッテリーで稼働する本機を選ぶのがよいと言えます。

また、耐久性については、出入り口のゲート部分や負荷のかかりやすいコーナ部分には木杭を添木として用意していただき、柵全体の強度を高める設置法をおすすめします。

電気柵コーナー部分の補強
画像:電気柵コーナー部分の補強
電気柵ゲート部分の補強
画像:電気柵ゲート部分の補強

一方、多雪地域などの場合は、作付をする期間だけ電気柵を設置、収穫後に撤収するようになるので、取り扱いの容易な乾電池式の本機と、短期間で簡単に設置~撤収ができる資材を選ぶのが良いです。

ちなみに、なぜ設置したその日から電流を流すのか?

それは、イノシシは好奇心が強い動物だからです。

なので、何か見慣れないもの(=電気柵)が現れた!と思うと、最も敏感な感覚器である鼻先で、その見慣れないものを探ってきます。

仮に、その時に電流が流れていないと、「なんだ、気になって(鼻で)触ってみたけど、大丈夫じゃん!」ということになります。

そうすると、次からは電気柵(ワイヤー)を鼻先で触ることなく、突破してきます。
その時は、電流が流れにくい体毛のみがワイヤーに触れるので、イノシシは痛みを感じません。

こうして、電気柵を突破することを覚えてしまったイノシシは、自分の田畑だけではなく、『365日24時間』電気を流していた田畑にも侵入してしまうことになり、被害が拡大してしまいます。
なので…設置した時点で、電流が流れていたほうが防御の効果が上がるのです。

以上、ここまでの電気柵のポイントは2つ

  1. 「対策する動物」から、ワイヤーの総延長(田畑の周囲長×ワイヤー段数)を計算し、余裕のある『本機』を選ぶ!
  2. 通年稼働または作付時期のみ稼働の違いで、『本機』を選ぶ!

電気柵おすすめ機種

では、具体的に、どのような機種が良いのでしょうか?

通年設置でおすすめの機種(本機)2選

おすすめ電気柵本機①

ガラガー・パワーユニットB40X-SP+B デイオフ機能付
画像:ガラガー・パワーユニットB40X-SP+B デイオフ機能付

「ガラガー・パワーユニットB40X-SP+B デイオフ機能付」

ソーラーと専用のバッテリーが付属していて、扱いやすく見た目もスマートです。

2段で800m、4段で400mまで対応可能。さらに、安心のメーカー保証2年付きです。
※有効距離は設置環境によって異なります。

ちなみに、「シカ対策用4段200m」の資材と組み合わせたセット商品のご用意もあります。

おすすめ電気柵本機②

BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 SA30SL (旧:アニマルキラー4300DC2-SL)
画像:BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 SA30SL (旧:アニマルキラー4300DC2-SL)

「BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 SA30SL (旧:アニマルキラー4300DC2-SL)」

国内メーカーであるタイガーの製品です。防雨規格「IPX5」を取得している安心の防水仕様です。

付属のソーラーパネルと、内蔵の12V密閉式バッテリーの組み合わせで稼働する中距離フラッグシップモデルです。
取り回しのしやすいPSコードで総延長距離は約3,000mです(2段で1500m、4段で750m)。
※有効距離は設置環境によって異なります。

1年の「メーカー保証」に加えて、「盗難補償制度」もあります!

はじめての方は電気柵セットがおすすめ

一方、小規模な畑や農地の一部で、しかも作付をする期間だけ電気柵を設置、収穫後に撤収するような設置方法を考えると…。

取り扱いの容易な乾電池式の本機と、短期間で簡単に設置~撤収ができる、取り回しの良い資材を組み合わせたセット商品をオススメします。

……………….

  • 対象動物ごとの設置可能な距離は?
  • 設置距離に応じた最適なセット商品は?

↓セット商品をお探しの方は以下リンクからご確認ください↓

イノシシ対策用電気柵セット

シカ対策用電気柵セット

中型獣対策用電気柵セット

クマ対策用電気柵セット
……………….

通常、電気柵は、用途に合わせて、本機をはじめ、各パーツを個別に購入し、自分の田畑にマッチしたものにします。

しかし…初めて使う方には、どれを選んで良いものか…と悩んでしまうことが多いといいます。

そのため、必要な部品がすべて揃った『セット商品』は、メンテナンス面でもコスト的にも手軽で、初心者の方でも、電気柵での獣害対策が始めやすいものになっています。

おすすめの『セット商品』対応機種(本機)2選

「セットで買うなら」おすすめ電気柵本機①

ガラガーパワーユニット番兵B10x アース、危険表示板付
画像:ガラガーパワーユニット番兵B10x アース、危険表示板付

ガラガー「パワーユニット番兵B10x アース、危険表示板付」

こちらの本機は、単一乾電池6本で約2か月の稼働が可能です。

また、別売りの「バッテリーアダプター」を使用することで、市販の12Vバッテリーでの駆動も可能です(フル充電で約6か月)。

ガラガーパワーユニット番兵B10x アース、危険表示板、外部バッテリーアダプター付

2段で300m、4段で150mまで対策できます。電池式なので設置・撤収も楽々です。

対象動物ごとに、「イノシシ対策用2段100m」や「アライグマ対策用4段100m」などのセット商品のラインナップがございますので、ご確認ください。
1年の「メーカー保証」があります。

「セットで買うなら」おすすめ電気柵本機②

BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 CA15DC (旧:アニマルキラーCA15DC)
画像:BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 CA15DC (旧:アニマルキラーCA15DC)

タイガー「BORDER SHOCK(ボーダーショック)電気さく用電源装置 CA15DC (旧:アニマルキラーCA15DC)」

単一電池8本もしくは市販の12vバッテリーで稼働します。

国内メーカーらしく、タフな仕様で、上位機種と同じ防雨規格「IPX 5」を取得している、安心の防水仕様です。

支柱やワイヤーなど必要な資材と組み合わせた「小虎くんセットS」(2段100m)といったセット商品のご用意もあります。
1年の「メーカー保証」で、「盗難補償制度」もあります。

電気さくセット 小虎くんセット
画像:電気さくセット 小虎くんセット

セット商品「小虎くんセットS」

電気柵のご相談は「野生動物被害対策の専門家」が在籍する当店まで

猪など野生動物に畑を荒らされる前に…今年こそはしっかりと対策をしましょう!

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