「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、
くくりわなにかかった後のイノシシの行動のお話しです。
くくりわなに獲物がかかった場合は、
ワイヤーの長さ分は動けることになります。
今回はくくりわなにかかった後の
イノシシ特有の行動のお話です。
なお、ここで紹介する画像、動画は、すべて
ハイクカムSP158-Jで撮影したものです。
この機種は、静止画と動画をほぼ同時に撮影でき、
静止画についてはSIMカードを利用してメール送信できます。
このため、わなに向けて設置しておくことで、
獲物がわなにかかったら画像がメールで送信されてくるため、
見回りの省力化ができます。
さらに、どんな種類のどんなサイズの獲物がかかったか
事前に分かるため、獲物に合わせた止めさし方法や
運搬方法等の準備ができて便利です。
現在この機種は販売終了となっていますが、
後継機種のハイクカムSP4Gが購入できます。
こちらは静止画だけでなく動画も送信できるようになっています。
通信機能付きトレイルカメラ(自動撮影カメラ)
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今回はくくりわなにかかったイノシシが
どんな行動をしているのかを紹介します。
くくりわながはじけてわなが足にかかった直後は、
驚いて逃げようとして暴れまわります。
その後は、しばらく後ずさりなどをして
ワイヤーから逃れようと試みます。
くくりわなにかかった直後。驚いて走り回っています。
後ずさりをしてワイヤ-から逃れようとしています。
ワイヤーから逃げられないとなると、
鼻先で地面を掘り起こし始めます。
以降はしきりに土を掘る行動を繰り返します。
立ち木などにワイヤーが絡んで身動きが取れないような場合を除き、
ワイヤーの長さ分を半径として土を掘り返し、
地面が円形に掘り返されてしまうことが多いです。
なお、斜面などにわなを設置した場合は、
深く掘られた穴と掘り起こして盛られた土の陰になり、
遠目にはイノシシが見えないこともあります。
逃げられてしまったかと思い、
不用意に近づくと攻撃される恐れがありますので、
慎重に確認することが必要です。
イノシシは鼻で60~70kgの石を持ち上げられる力があるため、
30~40cmくらいのサイズの石など簡単にはねのけながら掘り進みます。
一晩中掘り続け、朝になってもまだ掘る行動を続けています。
一晩中掘り続けるため地形も変わるほどです。
以下は、イノシシがわなにかかる前の環境と、
わなにかかって1晩たった翌朝の写真です。
【捕獲前の環境】
スギ林と隣接した斜面地です。
林内から斜面を通ってススキ草地方向にけもの道が
何本も通っています。
画角の中に4基のくくりわなを集中して設置しています。
【捕獲後の環境】
地面は深く掘られ、掘り飛ばした土が斜面下片に広がり、
土砂崩れの様相を呈しています。
ワイヤー端を固定しているクズの蔓も露わになっています。
たった一晩で土は深く掘り返され、
クズの幹や根も露わになり、掘り飛ばした土が
土砂崩れのように下方に広がっています。
くくりわなのワイヤー端は、
地面に埋もれた直径7~8cm程度のクズの蔓に固定していたのですが、
掘り起こしと引っ張りにより大きく裸出しています。
いかにイノシシの土を掘る力が強いかお分かりいただけるかと思います。
以上のように、イノシシがくくりわなにかかった場合には、
地形も変わるほど土を掘り起こしたり、
跳ね飛ばした土や石が周囲に広がります。
このため、林道の脇やスギの新植地、耕作地の近くなどでは、
影響が及ぶ範囲を想定してくくりわなの設置場所を決める必要があります。
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