こんにちは「鳥獣被害対策.com」の成田です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、狩猟時期の前
に行うカメラトラップ調査の有効性について
ご紹介します。
これを読めば、くくり罠の捕獲効率のアップ
間違いなしです!
関連ブログ
「自動撮影カメラの活用方法」
狩猟シーズンを充分に満喫できるか否かは、
実際の狩猟活動に入る前の、緻密な“現地下
見や状況把握に大きく左右されます。
つまり・・・下準備がどれだけ周到にできてい
るのか?で、後の捕獲成功率を大いに向上さ
せることができるのです。
そこで、今回は2台の自動撮影カメラを活用
して、二ホンジカとイノシシの生息状況と、
くくり罠設置のための、獣道の利用頻度の確
認を行いました。
ちなみに、自動撮影カメラは“センサーカメ
ラ”とも呼ばれ、最近ではよく“トレイルカメ
ラ”という名称で呼ばれることもあります。
場所は、九州・福岡県中部に位置する、農地
やスギ林、竹林などが混在する中山間地です。
関連ブログ
「九州地域におけるシカ(ニホンジカ)の被害の現状」
今回使用した、センサーカメラは、次の2台
です。
・「Browning リーコンプラチナム」
・「ハイクカム SP158-J」
1つめは、『Browning リーコンプラチナム』
です。
この自動撮影カメラは、音声付き最高画質フ
ルHD動画を撮影することができます。
また、Browning リーコンプラチナムは、ロー
グローLEDにより、夜間照射距離30mと
真っ暗な環境でも明るい画像を撮影でき、被
写体ブレも軽減できます。
さらに、日中であれば、設定した動画撮影時
間が終了しても、対象がいれば最大5分間の
自動延長できるスグレものです。
樹木に自動撮影カメラを設置しています。
背景に馴染んでいますね。
★Browning リーコンプラチナムはコチラから⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/camera/hk0012
もう1つは「ハイクカムSP158-J」です。
こちらのカメラは、撮影した静止画像をメー
ルでPC、スマートフォンなどに送信するこ
とができる自動撮影カメラです。
なぜ、撮影した画像がすぐに、PCやスマー
トフォンなどに送信されてくるのか?
それは、カメラの本体にSIMカードが搭載さ
れているからです!
この通称、“ワイヤレス自動撮影カメラ”は、
最近、注目を浴びている一押しの自動撮影カ
メラです(“ハイクカムSP158-J”は2016年
12月で販売を終了し、2017年1月からは後継
機種の“ハイクカムSP4G”が販売されていま
す)。ちなみに、このハイクカムSP4Gは、
動画送信も可能です!
★ハイクカム SP4Gはコチラから⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/camera/hk0018
関連ブログ
「センサーカメラ「ハイクカムSP 158-J」を使って、
家の回りの生きもの調査」
「3G自動撮影カメラ「ハイクカムSP 158-J」
はオモシロい!」
「自動撮影カメラの“新機種”登場! ~日本語
メニュー表示の『ハイクカム』~」
この2台は、本体にモニターを搭載している
ので、現場でも撮影された画像の確認が可能
であるなど、そのほか様々な機能を有してい
る「鳥獣被害対策.com」で取り扱っている機
種です。
結果はすぐに得られました。
カメラ設置初日から、ほぼ毎日のように二ホン
ジカが撮影されました。
「Browning リーコンプラチナム」で撮影され
た画像は、どのカメラよりも高画質で繊細な画
像で、二ホンジカの詳細な姿を観察することが
できました。
特に、角の立派なオスジカがたびたび撮影さ
れ、中には吠えている姿が映っているものも
ありました。
設置場所付近がこのオスの縄張りではないか
とも思われます。
音声録音機能があるタイプ
の自動撮影カメラは、鳴き声を確認すること
もできるのが利点ですね。
また、「ハイクカムSP158-J」は、設置場所
の電波状況があまり良くなかったため、一部
は送信されてませんでしたが、複数枚撮影さ
れたシカの画像がPC、スマートフォンに送信
されてきました。
いつもながら、撮影された写真がすぐに送ら
れてくると、ドキドキします。
ちなみに、下の写真の撮影時間は、深夜であ
ったため、私は熟睡していました・・・
今回の調査(撮影)では、二ホンジカが多く
撮影されたことから、くくり罠の設置エリア
としては、有効であることがわかりました。
しかし、イノシシは撮影されませんでした。
(残念!)
付近にはイノシシと想定される掘り返しなど
の痕跡も見られたので、期待をしていたので
すが・・・私としては二ホンジカよりも、イノシ
シのお肉を食べたかったので、少々残念な結
果でありました。
また、自動撮影カメラを活用したことで、獲
物の多少だけではなく、詳細な行動を把握す
ることもできました。
これは、とても大きな収穫でした。
具体的には、獣道の利用状況です。
「ハイクカムSP158-J」を設置した獣道は、
私の想定どおり、頻繁に利用していることが
確認されました。
一方、「Browning リーコンプラチナム」を
設置した場所では、カメラ中央の獣道はあま
り利用している様子は撮影されず、画面の左
隅に通っている、隣の獣道の方を多く利用し
ていることが、自動撮影カメラの調査によっ
てわかりました!
今回の自動撮影カメラを活用した観察調査に
よって、この付近では二ホンジカが主な狩猟
ターゲットになりうること、また、高い確率
で捕獲が期待できる獣道の目星をつけること
ができ、今後の狩猟活動に役立つ情報の収集
に成功しました。
今回、活用した自動撮影カメラは、それぞれ
個性が違いますが、両機種とも高い性能を発
揮しました。
「Browning リーコンプラチナム」は、高画
質で撮影された画像により、普段見ることの
できないシカの姿や詳細行動、「ハイクカム
SP158-J」では、メール送信機能により、リ
アルタイムでシカの行動を観察することがで
きました。
自動撮影カメラは、野生動物の調査・研究で
使うものでしょ?と、思われがちですが、今
回のように、猟期が始まる前の事前観察や捕
獲方法の計画に大いに役立つものです。
今までに自分たちが培ってきた、狩猟経験か
ら裏付けされる『感』に加えて、自動撮影カ
メラを併用し、来るべく猟期に向けて、猟欲
をたぎらせるのもまた狩猟の魅力の一つでは
ないでしょうか。
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★動物被害を防ぐ4つのステップとは?⇒
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