こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。
今日の鳥獣害対策の知恵袋は、
イノシシくくりわなの設置についてのお話しです。
関東でもイノシシやニホンジカによる農林業被害、
生態系被害が続いており、
個体数調整の施策の一つとして、ほとんどの自治体で
狩猟期間の延長措置を実施しています。
自治体ごとに対象種や猟法、区域、
延長期間が設定されており、
栃木県のように終了期間の延長だけでなく、
わな猟のみ11月1日~11月14日まで
前倒し延長を実施した自治体もあります。
埼玉県でもイノシシを対象に、
わな猟のみ3月15日までの1ヶ月間、
猟期を延長しています。
そこで、一般の銃猟の猟期が終了した
2月18日からスタッフの実地研修も兼ねて
埼玉県でイノシシの足くくりわなを設置してみました。
・イノシシ足くくりわな
今期に埼玉県でのわな猟の狩猟者登録を
していたのが私だけのため、
実際の設置や回収は私が行いました。
スタッフには、点検時等に現地に同行してもらい、
くくりわなの構造や設置方法の確認をしたり、
けもの道や足跡、掘り返し跡、ぬた場等を
みんなで見て回りました。
くくりわなを仕掛けるうえで、
最初に重要なことは、設置場所の選定です。
まずは、林内や周辺の草地等を踏査して、
けもの道、足跡、掘り返し跡、ぬた場、立木への
こすり跡などの痕跡(フィールドサイン)を探します。
イノシシが生息しているところでは、
たいていの場合、けもの道が縦横についています。
このけもの道の中から最近利用していると
思われるけもの道の目星を付けます。
●比較的新しい足跡がついている
●新しい糞がある
●立木に新しいこすり跡がついている
●付近に新しい掘り返し跡がある
等の痕跡(フィールドサイン)の有無
などを元に絞り込んでいきます。
また、実際にそこを使っているかどうかの確認に、
自動撮影カメラを仕掛けてみるのも有効です(リンク)。
今回もしっかりとイノシシが撮影されていました。
↓↓↓
ここぞと目星を付けたら、わなの設置にかかります。
けもの道をイノシシが歩いてきたときに、
どこに足をつくかを推定します。
フラットな場所だと決め手に欠けますが、
倒木などの障害物が横切っている場所、
段差がついている場所では、
障害物や段差を越えるために足をつくであろう場所を
絞りやすくなります。
また、比較的急傾斜のところでは、
足を滑らせながら降りてきて足跡が止まっている
ところ(少しフラットになっているところ)が
ある場合もあり、ついた足に体重もかかりやすいため、
効果的な設置場所です。
とはいえ、個体の大きさや、
斜面を登っていくのか降りてくるのか、
ゆっくり歩いているのか走っているのかで
足のつき位置は変わります。
このため、ピンポイントで足のつき位置を
特定することは困難です。
可能であれば1~2mの間に複数台仕掛けると、
より効果的です。
イノシシに警戒されずに、通り道にくくりわなを
仕掛けることが出来ていれば、
あとは、確率論の問題です。
イノシシがより高頻度に通過するか、
ワナの数を増やすかすることで捕れる確率は
高まりますが、費用面も設置できる
ワナの数にも限りがあります。
そこは懐具合や感覚で決めるしかありません。
次回はくくりわなの設置手順についてのお話です。
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