トレイルカメラ4Kモデル「TREL 18J-4K」レビュー|256GB対応で長期の野生動物調査におすすめ
投稿日:2025年11月14日
運営会社:株式会社 地域環境計画
投稿日 : 2025年12月10日
更新日 : 2025年12月11日

この記事のポイント:夜間でもカラーで鮮明に撮影でき、ノーグローによる秘匿撮影にも対応した「TREL 40J-T」の特徴・性能・用途をわかりやすく解説します。夜間カラー撮影カメラを探している方に向けて、実際の仕様と活用ポイントをまとめました。
夜間でも被写体の色や特徴を鮮明に捉えたい――そんなニーズに応えるのが、夜間カラー撮影に対応したトレイルカメラ 「TREL 40J-T」 です。本記事では、夜間カラー撮影カメラとしての TREL 40J-T の特徴や使い方をレビュー形式でわかりやすく解説していきます。
目次
自動撮影カメラ TREL 40J-T は、夜間撮影の選択肢を広げ、特定の監視・調査ニーズに応える2つの撮影モードを搭載しています。コンパクトで耐久性の高い設計も特徴の一つです。最大4800万画素の静止画撮影、音声付きFHD動画、約1.0秒のトリガースピード、最大30mのセンサー反応距離に対応しており、夜間の記録用途に必要な基本性能をひと通り備えたモデルです。
さらに本機は、夜間でもカラーで記録できる「ストロボ/白色LEDフラッシュ」と、ターゲットに気づかれない不可視光を使う「ノーグローフラッシュ」を切り替えられる点が最大の強みです。夜間カラー撮影と夜間シロクロ撮影のどちらにも対応することで、動物調査から防犯監視まで幅広い現場に対応できます。
前モデル TREL 30J-C にはなかった夜間シロクロ撮影(ノーグロー)が加わり、夜間撮影の方式を選べるカメラとして実用性の高いトレイルカメラと言えます。
TREL 40J-T は、撮影環境や目的に合わせ、夜間モードを切り替えて使用できます。


調査対象の特性や現場環境に合わせてモードを使い分けることで、現場に合わせた夜間撮影がしやすくなります。
夜間カラー撮影やノーグローモードを十分に活かすには、カメラの性能だけでなく、設置距離・撮影角度・環境光の状態などの条件を整えることが重要です。TREL 40J-T は高い発光量を持つストロボ/白色LEDと940nm赤外線LEDを搭載しており、それぞれの光学特性を理解して使うことで、より安定した夜間撮影が行いやすくなります。
ここでは、夜間撮影時に本機種の性能を安定して引き出すための、動画・静止画撮影時の特性と最適な設置条件についてお伝えします。
夜間動画撮影は、カラー・ノーグローのいずれのモードにおいても、安定した品質で記録が可能です。特に夜間動画は、カラーの場合は白色LEDの明るさが、ノーグローの場合は均一な赤外線照射が安定性を左右します。広範囲を監視したい場合に効果を発揮します。
夜間カラー撮影は「光量が適正距離で届くか」が画質に大きく影響します。近すぎると白飛びし、遠すぎると色が乗らないため、10m前後がおすすめです。ノーグロー撮影も同様に、10m付近が最も黒つぶれやノイズが少ないポイントとなります。
TREL 40J-T の夜間静止画撮影では、連続撮影枚数によって使用されるフラッシュが変わるため、ブレの発生しやすさにも影響があります。夜間カラー撮影時は、静止画の撮影枚数に応じて以下のようにフラッシュ方式が切り替わります。
ストロボは瞬間的に強い光を発するため、露光時間が短く、ブレが発生しにくいのが特徴です。一方、2枚目以降の白色LEDは照射が持続的で、露光時間が長くなるため、動きの速い被写体ではブレが発生しやすくなります。
※補足:夜間カラー動画撮影では、ストロボは使用されず、白色LEDフラッシュのみで記録されます。


※画像をクリック(またはタップ)すると拡大表示できます。
※Web公開用にサイズ調整・圧縮(WebP 形式)を行っています。
[元データ情報]
・ファイル形式:JPG
・解像度:8064 × 6048 px(48MP)
・ファイルサイズ:約6.7MB
夜行性動物は動きが予測しづらく、光に敏感な種も多いため、「夜間カラー」と「ノーグロー」の使い分けが正しく機能するかどうかは、調査用カメラとして重要な評価項目です。
ここでは、実地試験結果(神奈川県・里山)として、TREL 40J-T を実際の環境で使用した際の試験結果を報告します。
動画1:夜間カラーでアライグマ・アナグマ・タヌキを撮影
動画2:夜間シロクロでアナグマ・タヌキを撮影
| 項目 | 内容 |
| 試験地 | 神奈川県の里山 |
| 期間 | 2025年10月1日~12月15日(約2ヶ月間) |
| 主な結果 | 夜間カラーモードは、アライグマやタヌキといった比較的明かりに慣れた動物の体毛の色や行動をカラーで記録できました。一方、アナグマやハクビシンのような警戒心の強い動物には、ノーグローモードを使用することで回避行動を抑え、安定した記録が得られました。 |
| 確認された事項 | 適切なモードと推奨距離(10m程度)で設置することで、両モードとも安定した結果が得られています。 |
このフィールドテストから、夜間カラー撮影は“色の識別が必要な調査”、ノーグロー撮影は“警戒心の強い動物の行動観察”に特に有効であることが明確になりました。また、推奨距離の10mを保つことで、どちらのモードでも安定した画質を得られる点は、TREL 40J-T の光学設計と発光バランスが実地でも十分に機能している証拠と言えます。
野外調査や獣害対策など、リアルな現場での運用を想定している方にとって、参考となる実践的なデータが得られました。
TREL 40J-T は夜間カラー撮影カメラとしての夜間撮影性能だけでなく、調査機材としての運用を支える基本性能と耐久性を兼ね備えています。トリガースピード、センサー範囲、防水性能など、野外での使用を想定した構成となっているのが特徴です。
主な基本性能は以下の通りです。
このように、夜間カラー撮影カメラとしてだけでなく、フィールドでのモニタリング用途全般に利用できるモデルです。

TREL 40J-T は、詳細なカラー情報の記録が必要な調査、または秘匿性を重視した監視の双方に対応できる、選択肢のあるトレイルカメラです。
そのうえ、最大4800万画素の静止画、音声付きFHD動画、30mクラスの検知能力、日本語メニュー、SDカード上書き機能など、実務で使ううえで重要な基本性能もしっかり備えています。前機種の TREL 30J-C からの進化点も多く、夜間撮影のバリエーションが増えたことでフィールドでの運用自由度が大きく向上しました。
総合的に見ると、TREL 40J-T は、
「明るく鮮明な夜間カラー撮影がしたい」
「気付かれずに記録できるノーグローカメラが必要」
という両方の要求に応えられる、バランスの良い万能型のトレイルカメラです。調査者・研究者・農業従事者・防犯意識の高いユーザーまで、幅広い現場で活用できる1台と言えるでしょう。
「夜間撮影の精度をもっと上げたい」
「信頼性の高い1台を使いたい」
という方は、ぜひ商品ページで詳細をご確認ください。

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