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箱罠でアライグマを捕獲する時の留意点とは

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の宮畑です。

今日の鳥獣害対策の知恵袋は、箱罠でアライグマを捕獲する時の留意点についてのお話です。

アライグマを捕獲する場合は、中型獣用の箱罠がよく用いられます

扉が閉まる作動方式には、踏板式と吊り餌式がよく用いられます。

鳥獣被害対策.comでは、踏板式のものではアニマルトラップH1079

折り畳み式のアニマルトラップ Model1089(※販売終了)など、

吊り餌式のものでは、捕獲器ジャンボRB65(※販売終了)や

捕獲器ジャンボRB75(※販売終了)

などを扱っています。

どちらの方がよく獲れますか?という質問をよく受けます。

答えは・・・どちらでも同じように獲れます。

どちらのタイプを選ぶかは、実際にわなを仕掛ける人が、扱いやすいと思うものを使う、という視点も大切です。

それぞれのタイプの箱罠の構造や使い方については、下記のブログに詳しく書いてありますので、選ぶ際の参考にしてください。

★箱罠(踏板式、吊り餌式)動作の違い
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/4554

今回の捕獲には、折り畳み式のアニマルトラップModel1089(※販売終了)を使いました。

捕獲場所は、埼玉県北部の山林内です。

この場所には、

  • アライグマ
  • タヌキ
  • テン
  • アナグマ
  • ハクビシン
  • ノウサギ

等の中型獣が生息しています。

設置場所は、小さな沢沿い、水辺周辺はアライグマが特に好む環境です。

箱罠に向けトレイルカメラを設置しました。

わなを設置して3日目にアライグマが捕獲されました。

点検に行くと、箱罠が谷底に転がり落ちていました。

箱罠で中型獣を捕獲すると、捕獲された獣が中で暴れて、わなごと斜面を転がり落ちてしまうことがあります。

このほか、獣が箱罠に寄り掛かったり、上に乗ったりすると、揺れでトリガーが外れて扉が閉まってしまい、獲物が捕れない、ということもあります。

今回、私は面倒くさがって、ペグでの固定はしていませんでした。

斜面を転がり落ちたりすると、衝撃でわなが破損したり、せっかく捕獲した獲物に逃げられることもあります。

急な斜面の近くでわなを設置する際や体重のあるアライグマを捕獲しようとする際は、扉のカラ落ち防止、箱罠の転落防止のため、ペグなどで4隅を固定しておくことをお勧めします。

箱罠の中でアライグマが暴れている様子

箱罠が転がってしまった後の様子

下記の関連ブログも是非お読みください

★折り畳み式の箱罠でアライグマを捕獲するための「コツ」をお教えします!
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/5007
★アライグマを捕獲!踏板式箱罠フィールドテスト結果
https://www.choujuhigai.com/blog02/archives/3272

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★アライグマ捕獲用箱罠はコチラから⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/raccoon-boxtrap-small
★アライグマ対策商品はコチラから⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/raccoon
★アライグマの生態など⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/description-araiguma

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この記事を書いた人

宮畑 貴之

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