こんにちは「鳥獣被害対策.com」の小野です。
今回は電気柵の維持管理で注意すべきこととして、電線のショートによる断線についてご紹介します。
田畑への対策のための電気柵の設置が、全国で行われています。
電気柵は設置が容易で、最も低価格であり、適切な設置と維持管理を行えば、非常に効果的な柵です。
イノシシやシカだけでなく、通常の柵を登って越えてしまうような、アライグマやハクビシン、サルなどの
動物も防ぐことが可能です。
目次
電気柵の漏電(電気柵線のショートの原因)
しかし、電気柵の使用には、適切な設置と維持管理がとても大切です。
草や落ちてくる枝などが原因で起こる漏電は、電気柵が機能しなくなるもっともよくある例ですが、結び目が原因で電線がショートし(鉄線同士の間で火花が散り)、熱によってナイロン線と鉄線が溶けてしまい、電線が完全に断線してしまうことがあります。
このようなショートは、その電気柵のどこかで漏電が起きていて、結び目の左右の電圧が異なるときにおこる現象と考えられます。
(特に広い面積の田畑に電気柵を設置し、追加で電気柵をつないだり、段数を増やしたりすると、維持管理をしていてもどこかで漏電が起きるのはなかなか避けられず、左右の電圧が異なることは起こりうることです)
雨が降ると結び目に水が溜まり、ショートが起きやすくなります。
電気柵線の結び方が重要
また、結び目をあまりぐるぐる巻きにしたり、こぶ結びをいくつもつくったり、切断面を放置していたりすると、ショートは起きやすくなります。
ショートしやすい結び方例(NG)
写真には写っていませんが、バチッ、バチッと火花を散らしショートしています。
アップにすると分かりますが、結び目は焦げてしまい、断線しています。
ガイシの部分も、結び目がショートし焦げています。
こういった結び方はショートしやすいです。
電気柵線のショートを予防する策
ショートの予防策としては、以下のことがあります。
1.日常的な見回りを行い、漏電個所があれば逐一直す
(ショートの原因は、漏電によっておこる電圧の差です)
2.結び目はこぶを減らし、なるべく単純なものにする
(こぶ結びひとつ!とか、ガイシならくるっと1,2回転するだけ!とかです。)
3.切断した後の結び目はビニールテープ等で巻き、切断面を遊ばせておかない
(なるべく切断面は短めに切っておきましょう)
3.柵線をつなぐ金具を使用して結び目の代わりにする
また、どうしてもショートしてしまう場合、配線をつなぐ金具を使って結び目の代わりにする方法もあります。
電気柵線がショートしているかどうか確認する方法
ちなみに、ショートが起きているかどうかは、火花が散っている音の有無でわかります。
「バチッ!バチッ!」と音がしていたら、注意深く耳を澄まして、ショートしている場所を探しましょう。
日常的な維持管理を心掛け、購入した電気柵を効果的に使っていただければと思います。
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電気柵についてのブログは↓
★電気柵へのギモン回答と適切な張り方
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