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ツキノワグマの人身被害、農業被害について

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こんにちは「鳥獣被害対策.com」の小野です。

今回はツキノワグマの人身被害、 農作物被害とその対策についてお話いたします。

近年のクマの出没増加について

近年、

  • 東北
  • 信越
  • 東海

などを中心に、ツキノワグマの出没が多く確認されています。

いままでいなかった場所に出てくるようになった、人身事故が増えたなど、クマの棲む地域に住んでいる方の中には、実感されている方も多いと思います。

・ブナの幹に残ったクマの爪あと

クマの出没はイノシシやシカと違い、農業被害のみでなく、人身事故も引き起こしてしまう恐れがあり、出没に対する心理的な負担の大きい動物です。

実際に今年も、クマによる人身事故が各地で発生しています。

古くから出没が確認され、クマの存在に慣れている地域では、他の加害獣の方が大きな問題となっていることもありますが、近年クマが出没するようになった地域では、不安を感じる方が多く、駆除が強く望まれることがあります。

クマによる人身事故とその対策

日本に生息するクマは植物食中心の雑食性で、特に本州、四国に生息するツキノワグマは、植物食の傾向が強いです。

春に若葉、タケノコ、山菜、夏にイチゴなどの木の実、秋にはドングリやクリを食べます。

※餌の少ない夏場ではアリやハチは貴重な食べ物であり、哺乳類の死骸を食べることもあります。

人身事故で多いのは、春に山菜採り、タケノコ堀りに出かけた人がクマに出会ってしまい、襲われてしまう、というケースです。

クマも人も、山菜やタケノコに夢中でお互いに気づかず、急に人に出会ってしまったクマが驚き、人を襲ってしまう、ということが多いようです。

また、歩いていて死角から来たクマに突然出会ってしまい、襲われてしまう、ということが多いようです。

人は、人を傷つけられる爪を持ち、力の強い動物であるクマを恐れますが、クマにとっても、何をするか分からない人間は、とても怖い存在です。

そのため、通常クマは人を避けて行動しています。

人身被害を防ぐためには、早めにこちらの存在をクマに知らせることが重要です。

クマの出没する地域では、こちらの存在を知らせるためにクマ用の鈴をつけたり、ラジオをつけて歩くようにしましょう。

また、山に多く入られる方は、万が一クマに出会ってしまったときのために、クマ撃退用のスプレーを携行することをお勧めします。

農業被害とその対策について

クマによる農業被害はなぜ起きるのでしょうか。

クマは植物食中心の動物です。

しかし、シカのように固い植物繊維を分解する消化器系は持っていません。

そのため、植物の中でも果実やドングリ、柔らかい山菜やフキなど、甘くて、栄養価が高くて、食べやすい食べ物を求めて山の中を歩いています。

そんな中、山際にある田畑の農作物は、クマにとってとても魅力的な食べものになります。

特に夏場はクマにとって山の食べ物が少ない時期であり、リンゴやモモなど、夏から秋に収穫される果実、トウモロコシなどの野菜は、人里に出る危険を冒しても得たい食べ物になります。

出没するクマを捕獲することも必要ですが、このように人里近くにやってきたクマが集落に出てこないよう、田畑の作物の味を覚えてしまわないよう、

  • 電気柵の設置
  • 地域ぐるみの追い払い
  • 不要な果樹の伐採
  • 放棄作物の除去

など、クマを寄せ付けない集落づくりをおこなうことが大切です。

弊社で行っている取り組み

人身被害や農業被害をふせぐため、また獣を寄せ付けない地域づくりのため、弊社では各種商品の販売や、講習会の請け負い業務を行っています。

①各種対策商品の販売

弊社では、人身被害や農業被害を防ぐための、

  • クマ対策用の電気柵
  • 捕獲用の箱わな(ドラム缶)
  • クマ鈴
  • クマスプレー

などの忌避用品を販売しています。

クマ対策用の電気柵

捕獲用の箱わな(ドラム缶)

クマ鈴

クマスプレー

★クマ対策用商品はこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/bear

②対策商品を適切にご使用いただくための説明

また、電気柵は効果を最大限に発揮させるために、設置と維持管理にいくつかの注意点があります。

★効果的な柵の設置方法(電気柵設置の注意点) こちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/denkisaku_setti

③各種講習会の実施

地域の協議会や市町村などからご依頼を受け、地域の実情に合わせた、

  • 被害対策、捕獲、追い払いなどの講習会
  • 獣を寄せ付けない地域づくりのための講習会

を行っています。

ご予算につきましてもご相談させていただきます。

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★クマ被害の現状と対策についてはこちら⇒
https://www.choujuhigai.com/fs/chiikan/c/description-bear
★クマ対策用電気柵はこちら⇒
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★クマ対策用箱わなはこちら⇒
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この記事を書いた人

小野 晋

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